ロヴロ・フォン・マタチッチが指揮するベートーヴェン交響曲全集がSCDsで発売になりました。レーベルはAltusさんです。
ご縁があって、イタリア語のライナーノーツを翻訳させていただいた全集です。演奏はミラノ・イタリア放送響。マタチッチは日本とも縁が深いマエストロですが、実はイタリアでも結構指揮をしています。マタチッチがどのような人生を歩んだ芸術家だったか、そしてミラノにおけるベートーヴェン演奏の歴史、その中でこの録音の位置づけなどに関する興味深い内容です。
完全初出の貴重な音源だそうで、今月発売になっていますが、かなり好評だそうです。「マタチッチの豪放で骨太のベートーヴェン」、とのことで第5番を聴きながらいまこれを書いていますが、たしかに音楽のスケール感がすごいです。じっくりベートーヴェンを聴きたくなりました。