「大人のための知的好奇心マガジン」ACT4。私がまだイタリアに住んでいた頃から取材のコーディネートや記事の執筆をさせて頂いている、美しい写真が満載の隔月刊の雑誌です。編集長の佐藤真理子さんがオペラ大好きなこともあり、いつもオペラの記事がたくさん載っています。
今回は私が、副編集長の永竹弘幸さん(私の恩師、永竹由幸先生の息子さんで素晴らしい写真家でもあります)と一緒にこの3月にイタリア取材をした記事が載っている78号(2017年6/7月号)が発売になりました!
くわしくはこちらから。
ジュゼッペ・ヴェルディが生涯を過ごしたブッセート郊外の地、サンターガタのヴィラではヴェルディ家を継いでいる(親戚のひ孫にあたる)アンジョロ・カラーラ・ヴェルディ氏にインタビューしました。これだけのヴィラを、ヴェルディの生前のままの状態で保つのは並大抵のことではないと思います。普段は公開されていないサロン〈赤の間〉も取材させて頂き、「このソファーの赤い絹はかなり痛んでいますが(といってもとても美しいのです…)、マエストロが生きていた頃の布そのままなんですよ。」というアンジョロさんの言葉を聞くと、まるでそこにヴェルディが座っているかのような錯覚を覚えます。
広大なお庭で弘幸君がアンジョロ・カラーラ・ヴェルディ氏を撮影中
その他にも、ヴェルディが私財を投じてミラノに建設させた「CASA VERDI (音楽家のための憩いの家)」、ヴェルディが亡くなったミラノのグラン・オテル・エ・ドゥ・ミランなどを取材しました。
今回はヴェルディの出身地エミリア・ロマーニャ州、特にエミリアを取材する特集だったので、ヴェルディ以外にも、モデナ近郊のパヴァロッティ・ミュージアム、ボローニャ歌劇場、フェラーリ・ミュージアム、ランボルギーニの工場、ドゥカーティ・ミュージアム、ランブルスコ(この地方特産の赤い発泡性ワイン)の会社、そしてボローニャその他のグルメ情報など、カラーで全32ページの特集となっています。
オペラ関係ではその他に、佐藤真理子編集長の巻頭インタビューにイザベル・カラヤン、そして第二特集は何とザルツブルク・イースター音楽祭の現地取材、そして他にも世界と日本の文化、芸術の発信地からの様々な記事があります。今話題のGINZA SIXの記事も。早く行ってみたい…。