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ゼッダ先生追悼

オペラ大好き!『VIVA! OPERA』vol.22 ~ゼッダ先生が教えてくれたこと アルベルト・ゼッダ追悼特集号~

インターネットラジオ #OTTAVA さんの番組「オペラ大好き!」。いつもは淡々と、番組の記録をこちらのブログにも掲載しているだけなのですが、今回は特別なエディションなので少し詳しく書かせて頂きます。

イタリア時間の3月6日(月)の夜に指揮者のアルベルト・ゼッダ先生がペーザロのご自宅で亡くなりました。享年89歳。

ショックでした。昨年12月に大阪でお別れしてからまだ数ヶ月のこと。しばらくはゼッダ先生の関係した仕事でご一緒した方などとの連絡に追われておりましたが、そこでも皆の間に共通したのは心の底からの喪失感でした。

その私の気持ちを受けとめて下さった人がいました。OTTAVAの斎藤茂さんです。斎藤さんの音頭で、ゼッダ先生の愛弟子であり、たくさんのオペラの現場でゼッダ先生の有能な右腕も務めた経験のある指揮者の園田隆一郎さんをお呼びして追悼番組を作って下さったのです。

OTTAVAでいつもお世話になっている技術の責任者であるO様も、ゼッダ先生の写真をたくさん入れた素晴らしい編集をして下さいました。

その番組がついにYouTubeにアップされました!

ゼッダ先生を偲んで何度か友人たちとお酒を酌み交わしましたが、その中でも斎藤さん、園田さんと神楽坂で飲んだ夜は忘れられません…(涙)。

 

というわけで、前置きが長くなってしまいましたが、この番組はどうか聴いて頂けると嬉しいです。

 

ゼッダ先生追悼
左から斎藤さん、園田さん、井内。ゼッダ先生のお写真を囲んで

 

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この記事はインターネットラジオ OTTAVA “OTTAVA MALL”の番組「オペラ大好き!『VIVA! OPERA』」の記録です。2017年6月に公開されたVol.22です。OTTAVAさんのページはこちらです。

 

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オペラ大好き!『VIVA! OPERA』vol.22~ゼッダ先生が教えてくれたこと アルベルト・ゼッダ追悼特集号~

 今月は3月6日に89歳でこの世を去った指揮者アルベルト・ゼッダの追悼特集です。

 

 来日も多く日本でもオペラ・ファンに広く愛されていたイタリア人指揮者アルベルト・ゼッダが3月6日にイタリアのペーザロで亡くなりました。
享年89歳。昨年の12月には東京と大阪で指揮をし、素晴らしい演奏を聴かせていただけにその急逝が惜しまれます。

今回はゼッダ先生と一緒に数多くのオペラ上演に関わり、間近にその仕事ぶりを見て来た指揮者の園田隆一郎さんをゲストにお迎えします。
近くから見たゼッダ先生のお人柄、そしてその成し遂げた功績とは。

ゼッダ先生は著名な音楽祭ロッシーニ・オペラ・フェスティヴァルの芸術監督を長年務め〈ロッシーニ・ルネッサンス〉の立役者として高い評価を得ました。
〈ロッシーニ・ルネッサンス〉とは一体何でしょうか?ロッシーニの再発見を通じて、今日のオペラ歌手達、そして私達のようなオペラ・ファンはどのような贈り物を受け取ったのかを、この機会に考えてみたいと思います。

 

■アルベルト・ゼッダ(指揮者)
1928年ミラノ生まれ。人文学と音楽を学ぶ。指揮活動の傍ら、音楽学者、教育者、文化事業の企画者としても精力的に活動。
特に、ロッシーニ作品の研究とクリティカル・エディション編纂の第一人者として知られる。
1984年にクラウディオ・アッバードと有名歌手達によるロッシーニの幻のオペラ《ランスへの旅》復活上演を仕掛け、“ロッシーニ・ルネサンス”の立役者として、この傑作を世界に知らしめた。
ミラノ・スカラ座、カルロ・フェリーチェ歌劇場(ジェノヴァ)などの芸術監督を歴任。
2015年までロッシーニ・オペラ・フェスティバルの芸術監督。ロッシーニ・アカデミー学長を1989年の創設以来生涯にわたって務め数多くのロッシーニ歌手を発見し育てた。
藤原歌劇団(公益財団法人日本オペラ振興会)主催の数々のオペラ公演や東京フィルハーモニー交響楽団定期公演の指揮などで度々来日している。
2008年にはロッシーニ・オペラ・フェスティバルを率いて日本ツアーを行った。

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出演者:
園田隆一郎
斎藤茂(OTTAVA)
井内美香

オペラ大好き!『VIVA! OPERA』vol.21~春一番edition~

この記事はインターネットラジオ OTTAVA “OTTAVA MALL”の番組「オペラ大好き!『VIVA! OPERA』」の記録です。2017年2月に公開されたVol.21です。OTTAVAさんのページはこちらです。

 

オペラ大好き!『VIVA! OPERA』vol.21~春一番edition~

☆VIVA! OPERAツアー 第3弾のご報告と御礼☆

 ツアーへの多数のご応募をいただきましてありがとうございました。
5名のリスナーさんと一緒に、藤原歌劇団のビゼー《カルメン》公演(2017年2月5日東京文化会館)に行ってきました!日本で初めてオペラを指揮する山田和樹など話題の公演でした。
藤原歌劇団合唱団の皆さんのパッションに溢れる舞台。
最高のドン・ホセを歌った笛田博昭ほか充実のキャスト、また岩田達宗の新演出もインパクトがありました!
番組内で参加者の皆さんのコメントをご紹介しています。
そして何と!最後に楽屋訪問もさせていただきました。マエストロ山田和樹へのミニ・インタビューもお聞きください。
藤原歌劇団の皆様、ご協力ありがとうございました。

 

《2月のオペラ公演レビュー》

・東京二期会《トスカ》
2017年2月15日(水)、16日(木)、18日(土)、19日(日)
東京文化会館大ホール。
イタリア人若手三羽がらすの一人、ダニエーレ・ルスティオーニの指揮で都響がよく歌った素晴らしい演奏でした。このオペラが初演されたホーエンシュタインの舞台美術を再現したセットもため息の出る美しさ。主役歌手の皆さんもとても聴きごたえがありました。

 

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(注:以下は3月以降の公演案内です。一部の公演はすでに終了しています。)

《3月以降のお勧め公演》

・読売日本交響楽団 演奏会形式のオペラ。カンブルラン指揮でバルトーク作曲《青ひげ公の城》
2017年4月15日(土)18時 東京芸術劇場
指揮=シルヴァン・カンブルラン
ユディット=イリス・フェルミリオン(メゾ・ソプラノ)
青ひげ公=バリント・ザボ(バリトン)
曲目:
メシアン:忘れられた捧げもの
ドビュッシー:「聖セバスティアンの殉教」交響的断章
バルトーク:歌劇「青ひげ公の城」作品11(演奏会形式/字幕付き)
☆公演のサイトはこちらです。

・超有名オペラを世界が注目する若きマエストロで!
ベル・カントの歌唱技術の最高峰、マリエッラ・デヴィーアが来日。
びわ湖ホール、日生劇場、川崎市スポーツ・文化総合センター、藤原歌劇団、東京フィルハーモニー交響楽団の共同制作
2017年7月1日(土)、7月2日(日)、7月4日(火)各日14:00 日生劇場
2017年10月22日(日)14:00(予定)川崎市スポーツ・文化施設総合センター
2017年10月28日(土)14:00 びわ湖ホール
演出:粟国淳
指揮:フランチェスコ・ランツィッロッタ(日生劇場公演)
沼尻竜典(川崎&びわ湖公演)
合唱:びわ湖ホール声楽アンサンブル/藤原歌劇団合唱部
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団(日生劇場公演)トウキョウ・ミタカ・フィルハーモニア(川崎&びわ湖公演)

出演:ノルマ:マリエッラ・デヴィーア(7/1、7/4、10/22、10/28)小川里美(7/2)
アダルジーザ:ラウラ・ポルヴェレッリ(7/1、7/4、10/22、10/28)米谷朋子(7/2)
ポリオーネ:笛田愽昭(7/1、7/4)ステファン・ポップ(10/22、10/28)藤田卓也(7/2)
オロヴェーゾ:伊藤貴之(7/1、7/4)田中大揮(7/2)他

 ☆問い合わせ:
日本オペラ振興会チケットセンター   044-959-5067
http://www.jof.or.jp/
びわ湖ホールチケットセンター   077-523-7136
http://www.biwako-hall.or.jp/

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出演者:
斎藤茂(OTTAVA)
井内美香

オペラ大好き!『VIVA!OPERA』vol.20 ~蝶々夫人特集~

この記事はインターネットラジオ OTTAVA “OTTAVA MALL”の番組「オペラ大好き!『VIVA! OPERA』」の記録です。2017年1月に公開されたVol.20です。OTTAVAさんのページはこちらです。

 

オペラ大好き!『VIVA!OPERA』vol.20
~蝶々夫人特集~

 今月は「今、来ているオペラ!」ということでプッチーニ作曲《蝶々夫人》の特集です。

 昨年末、12月7日のスカラ座シーズンオープニングはプッチーニの《蝶々夫人》でした。
スカラ座では112年ぶりのスカラ座初演版の上演でした。
1904年2月17日の初演は大失敗だったそうです。
プッチーニはその後、このオペラを改作し1907年には現行版の楽譜が出版されています。
当時の大失敗はプッチーニと彼が所属する音楽出版社リコルディの反対勢力による仕組まれたものだと言われています。
今この初演版を鑑賞することにより、《蝶々夫人》という作品の個性がよりはっきりと理解出来ます。
《蝶々夫人》は日本を描いた名作ですが、さまざまな鑑賞の仕方が可能。
今日に至るまで世界中で上演されている《蝶々夫人》の魅力とは?

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(注:以下は2月以降の公演案内です。これらの公演はすでに終了しています。)

2月には日本でも《蝶々夫人》の注目公演があります!

*全国共同制作《蝶々夫人》

金沢(1/22)、大阪(1/26)、高崎(2/4)、東京(2/18、19)の四都市で共同制作された《蝶々夫人》が上演中。
ピーター・ブルックの薫香を受けヨーロッパで活躍する俳優、演出家の笈田ヨシが日本で初めてオペラを演出する事で話題となっています。
笈田は最近ではマーティン・スコセッシ監督の映画「沈黙」にも出演。
指揮はミヒャエル・バルケ、出演は蝶々さんに中嶋彰子(東京は小川里美と中嶋のダブル・キャスト)、ピンカートンにロレンツォ・デカーロ、シャープレスにピーター・サヴィッジ他。
NHK連続テレビ小説「花子とアン」で活躍したサラ・マクドナルドもケイト役で登場!
くわしくはこちらから。
金沢公演
大阪公演
高崎公演
東京公演

*新国立劇場《蝶々夫人》(2/2~2/11)

2005年から上演されている栗山民也演出の人気舞台が新国立劇場で再演。
安藤赴美子のタイトルロールは日本女性の悲恋を描くのに最高のキャスティングと期待されている。
指揮はフィリップ・オーギャン、ピンカートンはリッカルド・マッシ。
シャープレスは甲斐栄次郎他。
くわしくはこちらから。

*オペラ・カンパニーLe Vociによる《蝶々夫人》(2/22、23)

指揮者の安藤敬が率いるカンパニーLe Voci、今回はピアノと弦楽四重奏団による《蝶々夫人》の全曲上演。
演出はベテランの中村敬一、ピアノは名手、服部容子が担当。
蝶々さんは上木由里江(2/22)と津山恵(2/23)、ピンカートンは川野浩史(2/22)と山田精一(2/23)、シャープレスは高田智士(2/22)と岡元敦司(2/23)が出演。
渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホール
くわしくはこちらから。

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出演者:
斎藤茂(OTTAVA)
井内美香

 

オペラ大好き!『VIVA!OPERA』2016年12月号

この記事はインターネットラジオ OTTAVA “OTTAVA MALL”の番組「オペラ大好き!『VIVA! OPERA』」の記録です。2016年12月号。OTTAVAさんのページはこちらです。

 

《イタリアの12月は歌劇場シーズンの開幕!》

歴史的な経緯もあり、イタリアは12月に開幕公演をおこなう歌劇場がほとんど。
毎年12月7日に初日を迎えるミラノ・スカラ座は今年はリッカルド・シャイー指揮プッチーニの《蝶々夫人》(初演版)でオープニング。
ローマ歌劇場、ナポリ、サン・カルロ歌劇場、ボローニャ歌劇場等も続々と開幕です。

《ロッシーニの神、アルベルト・ゼッダ来日》

12月1日にBunkamuraオーチャードホールで開かれたアルベルト・ゼッダ先生の米寿を祝うコンサート。
このコンサートに行かれたリスナーの方からのお便りが。どうもありがとうございます!

《カルメンのツボ(?)》

世界で上演され続け愛され続けているオペラ《カルメン》。ビゼーの《カルメン》の魅力に改めて迫ります。
番組の最後に、お楽しみ「VIVA OPERAツアー」のお知らせもあります。お聴き逃しなく!
(注:このツアーは終了しました。)

出演者:
斎藤茂(OTTAVA)
井内美香