月別アーカイブ: 2017年10月

井形先生

オペラ勉強会「みんなでオペラ」新シーズン始まりました

ワーグナーの秋です…。

おかげさまで第二期目を迎えましたオペラ勉強会「みんなでオペラ」。9月4日と25日は新国立劇場のシーズンオープニング演目であるワーグナー《神々の黄昏》を予習する会を開催しました。ご来場の皆様、どうもありがとうございました!

 

《神々の黄昏》を物語編と音楽編に分けてお話ししました。9月4日の物語編では、ワーグナー(ヴァーグナー)の全オペラの対訳本を出版された井形ちづる先生をお招きして、後半のトークコーナーでお話を伺いました。

 

井形先生
右が井形先生。台本作者としてのワーグナーに光をあてたお話を伺いました。

 

井形先生からは、なぜワーグナーは自作全ての台本と作曲を手がけたのか?「さまよえるオランダ人」以前のマイナー作品とその後の作品の違いは?ワーグナーが生涯をかけて探求した「救済」のテーマとは?など大変興味深いお話を聞く事が出来ました。

井形先生訳「ヴァーグナー オペラ・楽劇全作品対訳集 《妖精》から《パルジファル》まで」(水曜社)のAmazonのページはこちらです。

 

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9月25日は音楽編です。この長大なオペラ(正味4時間40分、休憩を入れると約6時間!)の全体の構造を見た後、第3幕の最後〈ブリュンヒルデの自己犠牲〉の場面を取り上げ、示導動機、歌詞、音楽、そしてその意味する所を考えました。ワーグナーはなぜこんなに壮大で普遍的なテーマで作品を書く事が出来たのか、ワーグナーの表現した「救済」の意味は?などについてお話ししました。

 

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新国立劇場で上演中の《神々の黄昏》。とてもクオリティが高いプロダクションです!公式サイトはこちらです。