月別アーカイブ: 2017年11月

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谷めぐみ『スペイン歌曲リサイタル』に行ってきました!

これまで私のオペラ勉強会(この回です)やオペラ・ブック・カフェ(こちらです)に出席して下さったことのある谷めぐみさん。スペイン歌曲のエキスパート、というよりも、スペイン歌曲に生涯を捧げている谷さんのリサイタルが昨日、東京の白寿ホールで開かれました。

 

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こちらはプログラムの表紙です。なんとも美しい。(以下も配布されたプログラムより。谷さんのブログから転載しています。

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「スペイン音楽の楽しみ」(音楽之友社)の名著もある濱田滋郎氏が寄せられた「スペイン歌曲の『真実』を聴く」という文章に唸らされます。

 

今回の谷さんのプログラムは、四つの部分に分かれていました。第一部「夢のあとさき」はエンリケ・グラナドスの歌曲、第二部「憧れの国」はグラナドスの時代の、世界を魅了したスペイン音楽の多彩な作曲家たちの曲。休憩の後の第三部は「響きわたる孤独」としてフェデリコ・モンポウの歌曲。そして第四部は「20世紀の郷愁」、モンポウの周辺のスペイン歌曲を紹介する、という構成のしっかりした内容です。

 

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この分野は初心者なのであまりちゃんとした感想を書けないのが残念ですが、まず、谷さんがマイクを使ってのご説明と、歌を両立させていらっしゃるのがさすがでした。歌は背景を知って聴くと広がりが違います。澄んだ歌声は情熱を帯びて魅力的でした。そしてグラナドスとモンポウの世界が大きく違っているので、その対峙する様が圧巻でした。第二部の最初にあるモンポウの「魂の歌」…凄い歌でした!

谷さんの衣裳が、グラナドスの明るい世界は赤いドレスに黒いレース、後半の内向的なモンポウの時には黒いドレスに水色系のストールというのも内容に良く合っていて美しかったです。

そ、そして!ビゼー『カルメン』のハバネラの元歌、イラディエールの「エル・アレグリート」もしっかり歌って下さいました!何ともチャーミングな曲。嬉しかったです。

 

アンコールはオブラドルス編曲のスペイン民謡「エル・ビート」と「鳥の歌」。今年はバルセロナのテロ、そしてカタルーニャの独立にまつわる問題等、バルセロナを心の故郷とする谷さんはかなり心を痛められていたご様子でした。スペイン歌曲は、今日、私が聴いた印象では、祈りの要素が重要な部分を占めている曲が結構あるような気がします。

ピアノの浦壁信二さんは、練達の腕前で歌にしっかりと響きを加えて聴きごたえがありました。

谷さんの(スペイン音楽の)魅力に吸い寄せられて、オペラ勉強会のメンバーもかなり来ていました。谷さんファンがロビーに溢れ、美しいドレス姿を撮影するのを忘れてしまったのが残念です。

 

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白寿ホールはもうクリスマスの飾り付けでした。

 

 

みんなでオペラ 第3回『椿姫』、第4回『ばらの騎士』が開催されました!

去る10月16日(月)と11月6日(月)にオペラ勉強会「みんなでオペラ」を開催しました。取りあげた作品はヴェルディ作曲『椿姫』とR・シュトラウス作曲『ばらの騎士』です。

 

この二つの作品、書かれた時代も、内容も、音楽もまったく違うんですが、一つ共通しているのがワルツを巧みに使っていること。どちらの演目も(私を含めて)理屈ではなくて大好き!な人が多い事も共通しているかもしれません。傑作ならではのフレッシュな魅力をいつまでも失わないとでもいいましょうか…。

 

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いつも同じ写真ですが。『椿姫』の回と、

 

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『ばらの騎士』の回でございます。

 

次のオペラ勉強会は12月4日(月)の J・シュトラウス作曲『こうもり』  。満を持してワルツ王の登場ですっ!

 

「みんなでオペラ」第5回『こうもり』

2017年12月4日(月)19時(90分)

ところ:学び舎 遊人(東京都千代田区西神田 2-4-1 東方学会新館2F)

新国立劇場の2016/17年オペラ・シーズンにあわせて、上演作品を一回一演目ずつ勉強する会です。オペラを観る前に「これだけは知っておきたい!」というポイントが分かります。

*実際に劇場でオペラを観る方も、観ない方も一緒にオペラを楽しむための講座です。

オペレッタの王様、ヨハン・シュトラウスの超有名作。シャンパンの泡のような軽やかな名曲が目白押しです。

参加料:2,500円

各回20名限定。

主催:ユージンプランニング

予約とお問合せ:
ユージンプランニング(平日10時から17時)
TEL 03-3239-1906
FAX 03-3239-1907

E-mail:manabiya@yujinplanning.com
(メールでご予約の際はイベント名と人数を明記してください)

 

みんなで楽しくワイワイやる会です。皆様のお申込みをお待ちしております!

(勉強会の後は、希望者で居酒屋さん行きま〜〜す。)

 

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林田直樹さんのカフェ・フィガロに出演しました!

超有名音楽ジャーナリストの林田直樹さんがBlue-Radio.comで長く続けているラジオ番組『カフェ・フィガロ』に呼んで下さいました!普段のゲストは一流アーティストがほとんどのこの番組。ありがたいことです(冷や汗)。

 

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Blue-Radio.comはインターネット上で登録すれば誰でも聴く事が出来ます。

『カフェ・フィガロ』はこちらからどうぞ。バックナンバーは右端にリストがあります。私の出演分はあと一ヶ月半くらいは聴けるようです。お暇がある方はぜひお付き合い下さいませ〜。

話題の中心はバイエルン国立歌劇場来日公演の《タンホイザー》とワーグナーについてです。指揮のキリル・ペトレンコとタイトルロールのクラウス・フローリアン・フォークト以下の出演者、そして歌劇場のオーケストラと合唱団が素晴らしかったです。ロメオ・カステッルッチ演出も独特の美学があるもので近年の来日公演の中でも群を抜いたプロダクションだったと思います。

林田さんは芸術を情熱的に愛しているプロフェッショナル、しかも好奇心に溢れているので、お話ししていて本当に楽しかったです。何か意見が違う事があっても、その内容についてますます話が盛り上がるのです。あっという間に時間がたってしまいました。

林田直樹さんの『カフェ・フィガロ』。素晴らしい他のゲストの方たちの回もぜひ聴いてみて下さい!

 

カフェフィガロ