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ゼッダ先生追悼

オペラ大好き!『VIVA! OPERA』vol.22 ~ゼッダ先生が教えてくれたこと アルベルト・ゼッダ追悼特集号~

インターネットラジオ #OTTAVA さんの番組「オペラ大好き!」。いつもは淡々と、番組の記録をこちらのブログにも掲載しているだけなのですが、今回は特別なエディションなので少し詳しく書かせて頂きます。

イタリア時間の3月6日(月)の夜に指揮者のアルベルト・ゼッダ先生がペーザロのご自宅で亡くなりました。享年89歳。

ショックでした。昨年12月に大阪でお別れしてからまだ数ヶ月のこと。しばらくはゼッダ先生の関係した仕事でご一緒した方などとの連絡に追われておりましたが、そこでも皆の間に共通したのは心の底からの喪失感でした。

その私の気持ちを受けとめて下さった人がいました。OTTAVAの斎藤茂さんです。斎藤さんの音頭で、ゼッダ先生の愛弟子であり、たくさんのオペラの現場でゼッダ先生の有能な右腕も務めた経験のある指揮者の園田隆一郎さんをお呼びして追悼番組を作って下さったのです。

OTTAVAでいつもお世話になっている技術の責任者であるO様も、ゼッダ先生の写真をたくさん入れた素晴らしい編集をして下さいました。

その番組がついにYouTubeにアップされました!

ゼッダ先生を偲んで何度か友人たちとお酒を酌み交わしましたが、その中でも斎藤さん、園田さんと神楽坂で飲んだ夜は忘れられません…(涙)。

 

というわけで、前置きが長くなってしまいましたが、この番組はどうか聴いて頂けると嬉しいです。

 

ゼッダ先生追悼
左から斎藤さん、園田さん、井内。ゼッダ先生のお写真を囲んで

 

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この記事はインターネットラジオ OTTAVA “OTTAVA MALL”の番組「オペラ大好き!『VIVA! OPERA』」の記録です。2017年6月に公開されたVol.22です。OTTAVAさんのページはこちらです。

 

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オペラ大好き!『VIVA! OPERA』vol.22~ゼッダ先生が教えてくれたこと アルベルト・ゼッダ追悼特集号~

 今月は3月6日に89歳でこの世を去った指揮者アルベルト・ゼッダの追悼特集です。

 

 来日も多く日本でもオペラ・ファンに広く愛されていたイタリア人指揮者アルベルト・ゼッダが3月6日にイタリアのペーザロで亡くなりました。
享年89歳。昨年の12月には東京と大阪で指揮をし、素晴らしい演奏を聴かせていただけにその急逝が惜しまれます。

今回はゼッダ先生と一緒に数多くのオペラ上演に関わり、間近にその仕事ぶりを見て来た指揮者の園田隆一郎さんをゲストにお迎えします。
近くから見たゼッダ先生のお人柄、そしてその成し遂げた功績とは。

ゼッダ先生は著名な音楽祭ロッシーニ・オペラ・フェスティヴァルの芸術監督を長年務め〈ロッシーニ・ルネッサンス〉の立役者として高い評価を得ました。
〈ロッシーニ・ルネッサンス〉とは一体何でしょうか?ロッシーニの再発見を通じて、今日のオペラ歌手達、そして私達のようなオペラ・ファンはどのような贈り物を受け取ったのかを、この機会に考えてみたいと思います。

 

■アルベルト・ゼッダ(指揮者)
1928年ミラノ生まれ。人文学と音楽を学ぶ。指揮活動の傍ら、音楽学者、教育者、文化事業の企画者としても精力的に活動。
特に、ロッシーニ作品の研究とクリティカル・エディション編纂の第一人者として知られる。
1984年にクラウディオ・アッバードと有名歌手達によるロッシーニの幻のオペラ《ランスへの旅》復活上演を仕掛け、“ロッシーニ・ルネサンス”の立役者として、この傑作を世界に知らしめた。
ミラノ・スカラ座、カルロ・フェリーチェ歌劇場(ジェノヴァ)などの芸術監督を歴任。
2015年までロッシーニ・オペラ・フェスティバルの芸術監督。ロッシーニ・アカデミー学長を1989年の創設以来生涯にわたって務め数多くのロッシーニ歌手を発見し育てた。
藤原歌劇団(公益財団法人日本オペラ振興会)主催の数々のオペラ公演や東京フィルハーモニー交響楽団定期公演の指揮などで度々来日している。
2008年にはロッシーニ・オペラ・フェスティバルを率いて日本ツアーを行った。

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出演者:
園田隆一郎
斎藤茂(OTTAVA)
井内美香

オペラ大好き!『VIVA! OPERA』vol.21~春一番edition~

この記事はインターネットラジオ OTTAVA “OTTAVA MALL”の番組「オペラ大好き!『VIVA! OPERA』」の記録です。2017年2月に公開されたVol.21です。OTTAVAさんのページはこちらです。

 

オペラ大好き!『VIVA! OPERA』vol.21~春一番edition~

☆VIVA! OPERAツアー 第3弾のご報告と御礼☆

 ツアーへの多数のご応募をいただきましてありがとうございました。
5名のリスナーさんと一緒に、藤原歌劇団のビゼー《カルメン》公演(2017年2月5日東京文化会館)に行ってきました!日本で初めてオペラを指揮する山田和樹など話題の公演でした。
藤原歌劇団合唱団の皆さんのパッションに溢れる舞台。
最高のドン・ホセを歌った笛田博昭ほか充実のキャスト、また岩田達宗の新演出もインパクトがありました!
番組内で参加者の皆さんのコメントをご紹介しています。
そして何と!最後に楽屋訪問もさせていただきました。マエストロ山田和樹へのミニ・インタビューもお聞きください。
藤原歌劇団の皆様、ご協力ありがとうございました。

 

《2月のオペラ公演レビュー》

・東京二期会《トスカ》
2017年2月15日(水)、16日(木)、18日(土)、19日(日)
東京文化会館大ホール。
イタリア人若手三羽がらすの一人、ダニエーレ・ルスティオーニの指揮で都響がよく歌った素晴らしい演奏でした。このオペラが初演されたホーエンシュタインの舞台美術を再現したセットもため息の出る美しさ。主役歌手の皆さんもとても聴きごたえがありました。

 

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(注:以下は3月以降の公演案内です。一部の公演はすでに終了しています。)

《3月以降のお勧め公演》

・読売日本交響楽団 演奏会形式のオペラ。カンブルラン指揮でバルトーク作曲《青ひげ公の城》
2017年4月15日(土)18時 東京芸術劇場
指揮=シルヴァン・カンブルラン
ユディット=イリス・フェルミリオン(メゾ・ソプラノ)
青ひげ公=バリント・ザボ(バリトン)
曲目:
メシアン:忘れられた捧げもの
ドビュッシー:「聖セバスティアンの殉教」交響的断章
バルトーク:歌劇「青ひげ公の城」作品11(演奏会形式/字幕付き)
☆公演のサイトはこちらです。

・超有名オペラを世界が注目する若きマエストロで!
ベル・カントの歌唱技術の最高峰、マリエッラ・デヴィーアが来日。
びわ湖ホール、日生劇場、川崎市スポーツ・文化総合センター、藤原歌劇団、東京フィルハーモニー交響楽団の共同制作
2017年7月1日(土)、7月2日(日)、7月4日(火)各日14:00 日生劇場
2017年10月22日(日)14:00(予定)川崎市スポーツ・文化施設総合センター
2017年10月28日(土)14:00 びわ湖ホール
演出:粟国淳
指揮:フランチェスコ・ランツィッロッタ(日生劇場公演)
沼尻竜典(川崎&びわ湖公演)
合唱:びわ湖ホール声楽アンサンブル/藤原歌劇団合唱部
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団(日生劇場公演)トウキョウ・ミタカ・フィルハーモニア(川崎&びわ湖公演)

出演:ノルマ:マリエッラ・デヴィーア(7/1、7/4、10/22、10/28)小川里美(7/2)
アダルジーザ:ラウラ・ポルヴェレッリ(7/1、7/4、10/22、10/28)米谷朋子(7/2)
ポリオーネ:笛田愽昭(7/1、7/4)ステファン・ポップ(10/22、10/28)藤田卓也(7/2)
オロヴェーゾ:伊藤貴之(7/1、7/4)田中大揮(7/2)他

 ☆問い合わせ:
日本オペラ振興会チケットセンター   044-959-5067
http://www.jof.or.jp/
びわ湖ホールチケットセンター   077-523-7136
http://www.biwako-hall.or.jp/

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出演者:
斎藤茂(OTTAVA)
井内美香

オペラ大好き!『VIVA!OPERA』vol.20 ~蝶々夫人特集~

この記事はインターネットラジオ OTTAVA “OTTAVA MALL”の番組「オペラ大好き!『VIVA! OPERA』」の記録です。2017年1月に公開されたVol.20です。OTTAVAさんのページはこちらです。

 

オペラ大好き!『VIVA!OPERA』vol.20
~蝶々夫人特集~

 今月は「今、来ているオペラ!」ということでプッチーニ作曲《蝶々夫人》の特集です。

 昨年末、12月7日のスカラ座シーズンオープニングはプッチーニの《蝶々夫人》でした。
スカラ座では112年ぶりのスカラ座初演版の上演でした。
1904年2月17日の初演は大失敗だったそうです。
プッチーニはその後、このオペラを改作し1907年には現行版の楽譜が出版されています。
当時の大失敗はプッチーニと彼が所属する音楽出版社リコルディの反対勢力による仕組まれたものだと言われています。
今この初演版を鑑賞することにより、《蝶々夫人》という作品の個性がよりはっきりと理解出来ます。
《蝶々夫人》は日本を描いた名作ですが、さまざまな鑑賞の仕方が可能。
今日に至るまで世界中で上演されている《蝶々夫人》の魅力とは?

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(注:以下は2月以降の公演案内です。これらの公演はすでに終了しています。)

2月には日本でも《蝶々夫人》の注目公演があります!

*全国共同制作《蝶々夫人》

金沢(1/22)、大阪(1/26)、高崎(2/4)、東京(2/18、19)の四都市で共同制作された《蝶々夫人》が上演中。
ピーター・ブルックの薫香を受けヨーロッパで活躍する俳優、演出家の笈田ヨシが日本で初めてオペラを演出する事で話題となっています。
笈田は最近ではマーティン・スコセッシ監督の映画「沈黙」にも出演。
指揮はミヒャエル・バルケ、出演は蝶々さんに中嶋彰子(東京は小川里美と中嶋のダブル・キャスト)、ピンカートンにロレンツォ・デカーロ、シャープレスにピーター・サヴィッジ他。
NHK連続テレビ小説「花子とアン」で活躍したサラ・マクドナルドもケイト役で登場!
くわしくはこちらから。
金沢公演
大阪公演
高崎公演
東京公演

*新国立劇場《蝶々夫人》(2/2~2/11)

2005年から上演されている栗山民也演出の人気舞台が新国立劇場で再演。
安藤赴美子のタイトルロールは日本女性の悲恋を描くのに最高のキャスティングと期待されている。
指揮はフィリップ・オーギャン、ピンカートンはリッカルド・マッシ。
シャープレスは甲斐栄次郎他。
くわしくはこちらから。

*オペラ・カンパニーLe Vociによる《蝶々夫人》(2/22、23)

指揮者の安藤敬が率いるカンパニーLe Voci、今回はピアノと弦楽四重奏団による《蝶々夫人》の全曲上演。
演出はベテランの中村敬一、ピアノは名手、服部容子が担当。
蝶々さんは上木由里江(2/22)と津山恵(2/23)、ピンカートンは川野浩史(2/22)と山田精一(2/23)、シャープレスは高田智士(2/22)と岡元敦司(2/23)が出演。
渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホール
くわしくはこちらから。

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出演者:
斎藤茂(OTTAVA)
井内美香

 

オペラ大好き!『VIVA!OPERA』2016年12月号

この記事はインターネットラジオ OTTAVA “OTTAVA MALL”の番組「オペラ大好き!『VIVA! OPERA』」の記録です。2016年12月号。OTTAVAさんのページはこちらです。

 

《イタリアの12月は歌劇場シーズンの開幕!》

歴史的な経緯もあり、イタリアは12月に開幕公演をおこなう歌劇場がほとんど。
毎年12月7日に初日を迎えるミラノ・スカラ座は今年はリッカルド・シャイー指揮プッチーニの《蝶々夫人》(初演版)でオープニング。
ローマ歌劇場、ナポリ、サン・カルロ歌劇場、ボローニャ歌劇場等も続々と開幕です。

《ロッシーニの神、アルベルト・ゼッダ来日》

12月1日にBunkamuraオーチャードホールで開かれたアルベルト・ゼッダ先生の米寿を祝うコンサート。
このコンサートに行かれたリスナーの方からのお便りが。どうもありがとうございます!

《カルメンのツボ(?)》

世界で上演され続け愛され続けているオペラ《カルメン》。ビゼーの《カルメン》の魅力に改めて迫ります。
番組の最後に、お楽しみ「VIVA OPERAツアー」のお知らせもあります。お聴き逃しなく!
(注:このツアーは終了しました。)

出演者:
斎藤茂(OTTAVA)
井内美香

 

OTTAVA オペラ大好き!『VIVA! OPERA』 2016年11月号

この記事はインターネットラジオ OTTAVA “OTTAVA MALL”の番組「オペラ大好き!『VIVA! OPERA』」の記録です。2016年11月号。OTTAVAさんのページはこちらです。

 

《10月のオペラ公演レビュー》

・マスネの珍しいオペラを日本初演!
東京オペラ・プロデュースの公演
マスネ《グリゼリディス》
10月9日(土)、10日(日)新国立劇場中劇場
1901年にパリのオペラ・コミック座で初演されたオペラ。
《マノン》が魅惑的な悪女を描いた作品なら、こちらは夫に貞節を守る聖女のような女性が主人公。コミカルな悪魔も登場し、美しい音楽と楽しい物語でした!演奏、演出も出来が良く歌手たちも鮮やかな歌唱で作品を堪能する事が出来ました。

・ヤノフスキの神演奏が再び!
ウィーン国立歌劇場来日公演
R・シュトラウス《ナクソス島のアリアドネ》
2016年10月25日(火)、28日(金)、30日(日)
東京文化会館
ヤノフスキ指揮の精緻さ+ウィーン・フィルの美音。小編成ながら(だからこそ?)圧倒的な美の世界を表現。スヴェン=エリック・ベヒトルフの演出も良く、感動の公演となりました。

・藤沢市民オペラ、傑作オペラの充実の演奏!
ロッシーニ《セミラーミデ》
2016年10月30日(日)
藤沢市民会館大ホール
素晴らしい公演でした!作品の良さがしっかり分かる演奏会形式という選択も良かったと思います。安藤赴美子のタイトルロール以下、皆さん一流の歌唱でした。中でもアルサーチェの中島郁子は真のロッシーニ歌手だと感動。合唱団とオーケストラも入魂の演奏でした。

 

《11月以降のお勧め公演》

そろそろ来年のプランを練らないといけません(笑)。
2016年の東京はワーグナーに席巻されましたが、2017年はフランスやイタリアの名作オペラが目白押しです。

年内のお勧めをもう一つ!

・川端康成の官能的な小説を舞台化した現代オペラ。
《眠れる美女~House of the Sleeping Beauties~》(日本初演)
作曲:クリス・デフォート
台本:ギー・カシアス/クリス・デフォート/マリアンヌ・フォン・ケルホーフェン
2016年12月10日(土)11日(日)
東京文化会館
語り+歌+踊りのコラボレーションで描き出される川端の世界。
パトリック・ダヴァン指揮、ギー・カシアス演出、シディ・ラルビ・シェルカウイ振付。

・超有名オペラを世界が注目する若きマエストロで!
藤原歌劇団公演
ビゼー《カルメン》
2017年2月3日(金)、4日(土)、5日(日)
東京文化会館
カルメン役にはニコリッチ、コヴァリンスカをゲストに迎え、ドン・ホセ、エスカミーリョ、ミカエラは藤原歌劇団のキャストで固めた公演。山田和樹指揮日本フィルがピットに入るのも注目。岩田達宗が演出するニュー・プロダクションです。

・びわ湖ホール オペラへの招待
ドニゼッティ《連隊の娘》
2017年2月11日(土・祝)12日(日)
びわ湖ホール 中ホール
フランス語の台本にドニゼッティが作曲、パリで初演された楽しさ一杯のオペラ。
ハイCが連発されるテノールのアリアでも知られています。

・プッチーニ自身が見た壮麗な舞台美術が蘇る!
東京二期会公演
プッチーニ《トスカ》
2017年2月15日(水)16日(木)18日(土)19日(日)
東京文化会館
《トスカ》がローマで世界初演された1900年の美術デザインを再現した装置を使用しています。指揮は2017年から大野和士の後任としてリヨン国立歌劇場首席指揮者に就任するダニエーレ・ルスティオーニ。
トスカ役は木下美穂子、大村博美、カヴァラドッシは樋口達哉と城宏憲。

 

 

出演者:
斎藤茂(OTTAVA)
井内美香

OTTAVA オペラ大好き!『VIVA! OPERA』 2016年10月号

この記事はインターネットラジオ OTTAVA “OTTAVA MALL”の番組「オペラ大好き!『VIVA! OPERA』」の記録です。2016年10月号。OTTAVAさんのページはこちらです。

 

芸術の秋です。9月はたくさんオペラ公演がありました!

《9月のオペラ公演レビュー》

・こんにゃく座の新作オペラ
《グスコーブドリの伝記》
2016年9月14日(水)~18日(日)俳優座劇場
原作:宮澤賢治/台本・演出:しままなぶ/作曲:寺嶋陸也
宮澤賢治生誕120周年記念 第一弾として、賢治自身を色濃く投影した作品と言われている《グスコーブドリの伝記》をオペラ化。
賢治の言葉を美しく響かせる寺嶋陸也の音楽が秀逸でした。

・あいちトリエンナーレ 2016 プロデュースオペラ
モーツァルト作曲《魔笛》
2016年9月17日(土)、19日(月・祝)
愛知県芸術劇場 大ホール
ダンサー、演出家、振付家として世界の一流劇場で活躍している勅使河原三郎が《魔笛》の演出を手がけた。
台詞部分をカットした、音楽と身体表現に集中した舞台が話題に。音楽面も充実の舞台でした。

・東京交響楽団の定期演奏会
ベルリオーズ:劇的物語《ファウストの劫罰》
2016年9月24日(土)サントリーホール(翌日はミューザ川崎シンフォニーホール)
今年70周年を迎えた東響が指揮のユベール・スダーン、そしてファウスト役のマイケル・スパイアーズを始めとする世界の一流歌手を迎えて演奏した《ファウストの劫罰》。多彩なオーケストラと歌の充実の公演となりました。東響コーラス、東京少年少女合唱隊も活躍。

・新国立劇場のオペラ・シーズンが開幕!
ワーグナー 楽劇「ニーベルングの指環」第一日《ワルキューレ》
2016年10月2日(日)から18日(火)
新国立劇場 オペラパレス
飯守泰次郎指揮、ゲッツ・フリードリヒ演出の舞台を、世界レベルのワーグナー歌手が集結して上演。大変聴きごたえのある素晴らしい公演になりました。

 

《10月以降のお勧め公演》

・ロッシーニの神様、アルベルト・ゼッダのスペシャルコンサート!
2016年12月1日(木)19:00
Bunkamura オーチャードホール
ロッシーニの音楽を通して生きる喜びを教えてくれる伝道師、アルベルト・ゼッダ先生の米寿を記念するコンサートです。曲目はロッシーニ作曲の《スタバト・マーテル》そしてめずらしいカンタータ《テーティとペレーオの結婚》。砂川涼子、向野由美子、村上敏明、伊藤貴之、佐藤美枝子、中井亮一、光岡暁恵、鳥木弥生、角田和弘という藤原歌劇団のトップ歌手達が出演する夢のコンサートでもあります!
合唱:藤原歌劇団 管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

・ジョナサン・ノット指揮、東京交響楽団の《コジ・ファン・トゥッテ》
2016年12月09日(金)18:30 ミューザ川崎シンフォニーホール
2016年12月11日(日)15:00 東京芸術劇場
演奏会形式でモーツァルトの「コジ」を。東響の音楽監督として活躍中のジョナサン・ノットの指揮で、サー・トーマス・アレン、ミア・パーション、マルクス・ウェルバなど当代随一の歌手達が集結。

 

 

出演者:
斎藤茂(OTTAVA)
井内美香

マエストロ・バッティストーニ、OTTAVAにあらわる!

今日は、いつも伺っているインターネットラジオのOTTAVAさんに、指揮者のバッティストーニ氏がやってきました!

林田直樹さんがプレゼンターをなさっている午後のPrimeSeat OTTAVA Libertaへの出演のためです。私は通訳として呼んでいただきました。生放送の通訳。緊張します…

お話の内容は10月に東京フィルハーモニーさんの定期演奏会で取り上げるマスカーニの《イリス》について。このオペラはマスカーニの最高傑作だと思う理由や、フランスのデカダン趣味の影響の話など。大変興味深かったです。

《イリス》(演奏会形式)の情報はこちらです。10月16日(日)Bunkamura オーチャードホール。10月20日(木)サントリーホールもあります。

後半のお話はベートーヴェン。なぜベートーヴェンにいつも戻ってくるのか、に関しては林田さんとすっかり意気投合していました。林田さんは《イリス》でも大興奮だったようですし、林田さんとマエストロの音楽趣味は、かなり近い部分があるのではないでしょうか?

 

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その後、もう一つ、今度は音楽之友社さんの取材がありました。「音楽の友」のインタビューと表紙写真の撮影でした。

神楽坂でマエストロと東京フィル広報の方とお別れし、私は最近よく訪れる「かもめブックス」のカフェで一服してから(これがいけないんですよね…!)家路に着きました。

 

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藤沢市民オペラ:ロッシーニ《セミラーミデ》

今日はインターネットラジオ #OTTAVA さんに行ってきました。「オペラ大好き!『VIVA! OPERA』」の収録のためです。

9月号は特別企画で、藤沢市民オペラで上演されるロッシーニの《セミラーミデ》(演奏会形式)についてのお話を伺うために、指揮者で藤沢市民オペラ芸術監督を務められている園田隆一郎さんをゲストにお迎えしました!

超多忙なマエストロですが、なんとか時間のやりくりをして来てくださり、ロッシーニの素晴らしさ、ロッシーニのオペラ・セリアの音楽、ロッシーニの最高傑作と言われる《セミラーミデ》の魅力、今回の上演にあたってのキャストや藤沢市民オペラについて、などなど、短い番組ではありますが、目一杯お話をして下さいました。公演は10月30日(日)14時から藤沢市民会館です。

セミラーミデ役は安藤赴美子さん。楽しみです!!!

公演の詳細はこちらへどうぞ。

番組がYouTubeなどで視聴可能になったらまたお知らせします!

 

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斎藤茂さんが撮影してくださったのでスリーショットはならず。マエストロは収録のあと時間ギリギリで飛び出して行かれましたが、稽古には間に合ったのかなぁ…?

 

OTTAVA オペラ大好き!『VIVA! OPERA』 2016年8月号

この記事はインターネットラジオ OTTAVA “OTTAVA MALL”の番組「オペラ大好き!『VIVA! OPERA』」の記録です。2016年8月号。OTTAVAさんのページはこちらです。

 

《7月のオペラ公演レビュー》

・東京二期会 モーツァルト《フィガロの結婚》
2016年7月15日(金)~7月18日(月・祝)
東京文化会館
2002年に初演して以来、再演を重ねている宮本亜門の人気演目を〈二期会名作オペラ祭〉として廉価で上演。名舞台に一流歌手の出演で観どころのある舞台に。

・東京フィルハーモニー プッチーニ《蝶々夫人》(演奏会形式)
7月22日(金)サントリーホール、24日(日)Bunkamura オーチャードホール
日本イタリア国交150周年に東京フィルが贈る二つのジャポニズム・オペラの第一弾。
指揮はチョン・ミョンフン。
音楽に没入する力がずば抜けているマエストロ・チョン、《蝶々夫人》はキャリアのごく初期から彼が指揮をしているオペラ。
今回はタイトルロールの蝶々夫人役にマエストロと同じ韓国人のソプラノ歌手ヴィットリア・イェオを起用。大変な美声と音楽性で観客を魅了しました。

・びわ湖ホール オペラへの招待 マスネ《ドン・キホーテ》
2016年8月6日(土)、7日(日)びわ湖ホール 中ホール
予定されていたフランスの女性指揮者クレール・ジボーが直前に病気で来日中止となったが*)、びわ湖ホールとの仕事も多い園田隆一郎が代役で日本センチュリー交響楽団を指揮し素晴らしい演奏を聴かせた。
モダンな演出の菅尾友、振付の砂連尾理も活躍。
若い歌手達が美声を競って好演でした。

*) びわ湖ホールさんのFBなどを拝見していて気がつきましたが、ジボーさんは来日中止になったのではなく、一度来日してリハーサルにも参加した後で体調不良により出演キャンセルとなったようです。勘違いして申し訳ありません(2016.8.31追記)。

《9月以降のお勧め公演》

リヒャルト・シュトラウスのオペラ《ナクソス島のアリアドネ》初演100年記念ということで、東西で興味深い上演が予定されています。

・堺シティオペラ
9月10日(土)、11日(日)にソフィア堺(堺教育文化センター)で《ナクソス島のアリアドネ》を上演。
堺シティオペラの第31回定期公演。
指揮は牧村邦彦、演出は岩田達宗、出演者すべて日本人の公演です。・ウィーン国立歌劇場来日公演《ナクソス島のアリアドネ》

10月25日(火)、28日(金)、30日(日)東京文化会館
こちらはマレク・ヤノフスキ指揮、スヴェン=エリック・ベヒトルフ演出。
出演はグン=ブリット・バークミン、ダニエラ・ファリー、ヴェッセリーナ・カサロヴァ、ヨハン・ボータ他。
「東京・春・音楽祭」の《ジークフリート》の神のような演奏で話題となったヤノフスキがタクトを取ります。

・東京二期会《ナクソス島のアリアドネ》
11月23日(水・祝)、24日(木)、26日(土)、27日(日)日生劇場
指揮のシモーネ・ヤングはN響との共演は多いがオペラの指揮では日本初登場。
カロリーネ・グルーバーはびわ湖ホールの《サロメ》や二期会の《ドン・ジョヴァンニ》などですでに日本でもよく知られている演出家。
シュトラウス・オペラの上演を続けている二期会の人気歌手達が勢揃い。

出演:
斎藤茂(OTTAVA)
井内美香

OTTAVA オペラ大好き!『VIVA! OPERA』 2016年7月号

この記事はインターネットラジオ OTTAVA “OTTAVA MALL”の番組「オペラ大好き!『VIVA! OPERA』」の記録です。2016年7月号。OTTAVAさんのページはこちらです。

 

 今月はオペラ公演の鑑賞レビューは(ゲネプロをレポートした一演目を除き)お休みです。
その代わりに「通訳は見た!」と題して、来日したイタリアのオペラ・カンパニーに通訳として同行した井内が見た、オペラの裏側をたっぷりお届けします。

《6月のオペラ公演レビュー》

・日生劇場 ロッシーニ《セビリアの理髪師》
2016年6月18日(土)、19日(日)日生劇場
園田隆一郎指揮、粟國淳演出の新制作。
日生劇場 半年間の改修工事を終えてのお披露目公演。
ゲネプロを鑑賞。ロッシーニを知り尽くしたお二人の指揮と演出に、理想のキャストを得て心踊る《セビリア》に。

《舞台裏レポート》

・ローマ・イタリア歌劇団来日公演
プッチーニ《ラ・ボエーム》
7月2日(土)、3日(日)東京文化会館、他。
イタリアのオペラ・カンパニーが日本各地で公演するツアーに通訳として同行してきました。13都市、14公演。
イタリアのオペラ歌手達の研修機関として1947年にスタートしたスポレート歌劇場が母体となった団体による公演でした。
ミミ役にはカルミラ・レミージョ、キアーラ・イゾットン他、そしてロドルフォ役には往年の名歌手と同じ名前のジュゼッペ・ディステーファノも出演!エルコレ・ソルマーニがデザインした、20世紀半ばに作られた背景幕(ドロップ)を使った舞台装置も見所でした。

《7月以降のお勧め公演》

・2016年9月14日(水)~18日(日)俳優座劇場。
こんにゃく座の新作初演。宮澤賢治生誕120周年記念
《グスコーブドリの伝記》台本・演出:しままなぶ 作曲:寺嶋陸也
チケット一般発売は7月16日(土)

・12月1日(木)Bunkamuraオーチャードホール
アルベルト・ゼッダ スペシャルコンサート ~米寿を記念して~
曲目:ロッシーニ「スタバト・マーテル」とカンタータ「テーティとペレーオの結婚」
チケット発売開始は8月2日(火)

出演:
斎藤茂(OTTAVA)
井内美香