月別アーカイブ: 2017年4月

みんなでオペラ 第六回『ルチア』& 第八回『フィガロの結婚』

昨日、オペラ勉強会「みんなでオペラ」の『オテロ』を投稿してから、何か変だな?と思った私。何と第六回『ルチア』のご報告を忘れていました!大大好きなオペラなのに…泣。

 

2月13日(月)に学び舎 遊人さんでドニゼッティ『ルチア』、そしてこの際ついでにご報告してしまいますと、4月3日(月)にはモーツァルト『フィガロの結婚』の勉強会をやりました。

新国立劇場の『ルチア』公演は、ジャン=ルイ・グリンダの演出が人間関係の読み解き方など面白く(個人的には狂乱の場のアレは苦手でしたが…)、タイトルロールのルチアを歌ったオルガ・ペレチャッコ=マリオッティが知的な歌唱で素晴らしい他、アンサンブルも大変に優れた興奮の舞台でした。

公演の予習としての勉強会では、かの有名な〈六重唱〉を読み解くために、六人の声部をそれぞれ歌ってみる、という試みをしましたが、妹(百合子)の助けがあったから何とかなったものの、受講生の皆様にはお聴き苦しい歌をお聴かせしました(しかも受講生として、何と、声楽のプロ中のプロがお一人来て下さったので大変に焦りました。笑)。でも、こうやって解剖してみると、この六重唱の素晴らしさがしみじみ感じられます。やはりドニゼッティは劇場音楽の天才です。

 

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何回聴いてもまた頭から聴きたくなるオペラ、私にとってそれは『フィガロの結婚』です。実はけっこう時間的にも長いオペラなのですが、なぜか終わりまで聴くとまたあの序曲が聴きたくなるんですよね…

というわけで、第八回の『フィガロの結婚』は、モーツァルトの凄さの一端を知るために、第二幕の長大なフィナーレ、そしてモーツァルトがこのオペラ全体に仕掛けた調性の罠(?)についてお話し致しました。モーツァルトの交響曲的な調性の魔力は、21世紀を生きる日本人である私達にもいまだ大きな影響を及ぼし続けています。

 

 

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さて、次回のオペラ勉強会は、再びあの方の登場です。そう、リヒャルト・ワーグナーの『ジークフリート』!

 

 「みんなでオペラ」第九回『ジークフリート』

4月24日(月)19時〜

ところ:学び舎 遊人(東京都千代田区西神田 2-4-1 東方学会新館2F)

新国立劇場の2016/17年オペラ・シーズンにあわせて、上演作品を一回一演目ずつ勉強する会です。オペラを観る前に「これだけは知っておきたい!」というポイントが分かります。

*実際に劇場でオペラを観る方も、観ない方も一緒にオペラを楽しむための講座です。

『ジークフリート』は4月24日と5月15日(月)の二回に分かれての勉強会です。一回目は台本を中心に、二回目は音楽を中心にお話しする予定です。

参加料:2,500円

各回20名限定。

主催:ユージンプランニング

予約とお問合せ:
ユージンプランニング(平日10時から17時)
TEL 03-3239-1906
FAX 03-3239-1907

E-mail:manabiya@yujinplanning.com
(メールでご予約の際はイベント名と人数を明記してください)

 

みんなで楽しくワイワイやる会です。皆様のお申込みをお待ちしております!

(勉強会の後は、希望者で居酒屋さん行きま〜〜す。)

 

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最後に嬉しいニュースを。学び舎 遊人の世話人、坂元勇仁君が最近、ラジオを始めました!しかも音楽と本を愛する人のための番組です!

音楽出版社アルテスパブリッシングさんと共同で制作する、FMラジオ番組「ミュージックブックカフェ」です。

くわしくはこちらからどうぞ。

私も聴いてみましたが、楽しい本の紹介が多くて嬉しいです。出演者の皆さんのおしゃべりも興味深い内容ばかり。そして司会(看板娘?)のほのかちゃんがカワカッコいい(笑)。

そういえば、アルテスさんから最近出版されたワーグナー本といえばこちら。自分の勉強会の予習に(笑)さっそく読んでみましたが大変読みやすいのに、内容は高度で良かったです。

 

《ニーベルングの指環》教養講座
読む・聴く・観る! リング・ワールドへの扉
山崎太郎著

リング

 

詳しくはこちらをご覧ください。

 

 

 

 

裕美子さんOtello

みんなでオペラ第七回『オテロ』

お久しぶりです(汗)。昨日、新国立劇場の『オテロ』公演を観てまいりました!

舞台をキプロス島ではなくヴェネツィアに設定した水の都ヴァージョンの『オテロ』。パオロ・カリニャーニ指揮の東京フィルがドラマチックな音楽を奏で、また合唱も良かったです。歌手ではカルロ・ヴェントレが輝かしい声で気を吐いていました。

 

さて、とても昔の事になってしまいましたが、3月6日(月)には西神田の学び舎 遊人さんで『オテロ』の勉強会を開催しました!ヴェルディの中でもオーケストラが充実した後期の大傑作であるこの作品についてお話ししました。

そして何と!この『オテロ』の回にもスペシャルなゲストが登場してくださいました。オペラ演出家で、この新国立劇場の『オテロ』の再演演出(演出はマリオ・マルトーネ)を手がけた菊池裕美子さんです。

 

 

裕美子さんOtello
右側が菊池さん❤。

 

実際に舞台を作っている方ならではの様々なエピソード、『オテロ』の難しさ、この演出の特徴など、たくさんの素晴らしいお話をして下さいました。菊池さん、どうもありがとうございました!

 

 

菊池裕美子さんの次の演出作品。なんと、バリトン歌手の黒田博さんが指揮をする『コシ・ファン・トゥッテ』です。くわしくはこちらをご覧ください。前回の『ドン・ジョヴァンニ』、とても面白かったです!!!

2017年5月27日(土)くにたち市民芸術小ホール 15時開演

歌劇者