月別アーカイブ: 2014年7月

ミュンヘン、キュヴィリエ劇場でのコンサート

最初の晩に泊まったのはミュンヘンでした。ミュンヘンはそう何度も訪れた事があるわけではありませんが、来るたびに思うのは上品で美しい街だなぁ、という事です。特に白髪で気品のある装いの年配の女性をよく見かける気がします。

到着した晩に何か音楽会がないかな、と探してみたらキュヴィリエ劇場で若いオペラ歌手達のコンサートがあったので行ってみる事にしました。モーツァルトの「イドメネオ」が好きで大学の修士論文にも選んだ私としては、このオペラが初演された劇場を一度見てみたいということもありました。典型的なロココ様式の劇場で、第二次大戦で爆撃されましたが、装飾等は別の場所に保存されそれを使って戦争後に再オープンし、近年にもきれいに修復されています。ロイヤル・ボックスを覗いてみたら、そこからは舞台が間近に大きく見え、ここでオペラを観たらさぞ迫力があるだろうと思いました。

コンサートは、バイエルン国立歌劇場のオペルン・ストゥディオの若い歌手達のコンサートでした。9人の歌手達が、モーツァルト、ドニゼッティ、オッフェンバックのオペラ(とオペレッタ)からアリアや重唱を歌うもので、劇場はほぼ満席。皆さん、将来、自分たちの劇場で活躍するであろう若者達の歌を熱心に聴きいり惜しみない拍手をおくっていました。

歌手はアメリカ、ハンガリー、ロシア、イタリアなど出身地は多彩でした。イタリア人の歌手以外は、ヴィブラートが結構強い発声の人が多かったのと、歌だけではなく演技がかなりついていて、お客さんに見せるためのパフォーマンスを非常に重視している事が分かりました。大変楽しめた一夜だったのです。

 

コンサートの休憩時間に外に出てみたら、隣接した王宮の中庭(噴水の中庭)で無料のコンサートを催していたようで、舞台にはハープが据えられ、CDを売るスタンドが設けられていました。ビールを片手に楽しそうな人たちが沢山いました。ミュンヘンの音楽ライフの一端に触れられ興味深かったです。

 

 

 

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ロリン・マゼール、巨星墜つ

今日からヨーロッパなので、早起きして支度をしていましたら、ロリン・マゼールの訃報が。八月に講演が一つあってプッチーニについて調べ直していた所で、まさにマゼールの偉大さを実感していたので、なお残念です。

一方では、ワールドカップはドイツが優勝ということで、これから、皆さんがハッピーであると予想されるその国に行ってきます。昨日到着でなくて良かった!

ブログを始めたきっかけ

今日はこのブログを始めたきっかけを書こうと思います。

フリーランスで仕事をしている以上、自分のサイトやブログを持った方がいいとは思っていましたが、なかなか一人では始められませんでした。

そんなとき、twitterでお見かけしていたオペラ写真家、長澤直子さんのFacebook書き込みなどから、彼女がオペラのポータルサイトを作ろうとしている事を知ったのです。

実は私も、二年前に帰国した時から、オペラだけをまとめたサイトがあると便利でいいな〜と思っていたのです。東京に帰って来てびっくりしたのはそのオペラ公演の数と種類の多さです。オペラ歌手のリサイタルも含めたら、ものすごい数になるのではないでしょうか。引越公演、新国立劇場、二期会、藤原歌劇団、それ以外にも面白そうなオペラ公演がたくさんあるけれど、オペラだけを抜き出した情報を集めた雑誌やサイトはあまりないみたい。…ということで、オペラと名のつくものなら何でも好きな私としては、日本のオペラ界の全貌を知りたい!という気持ちが芽生えた訳なのです。

思いきって長澤さんに連絡を取ってお目にかかってみたら、お互いビックリする位、考えに似ている所があり、二人でオペラのサイトを作ろう!と盛り上がりました。

まずは、それぞれのブログを作って、個人としてオペラへの愛や考えを語る場を持つ事にしました。それに続き、オペラ・サイトの案も二人で頭を付き合わせて考え始めました。

オペラ・ファンが喜んで訪れるようなサイトを目指して頑張りたいと思っています。

 

 

 

 

 

ブログを始めました

こんにちは。井内美香です。このたび自分のブログを始める事になりました。オペラ写真家の長澤直子さんがこのページを作ってくれました。

このブログでは主に、大好きなオペラの事に関して書いていこうと思います。

ふつつか者ですが、どうぞよろしくお願い致します。

 

 

Pietro_Domenico_Oliviero_-_The_Royal_Theater_in_Turin